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小室直樹の痛快!憲法学

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1: 2003/12/19(Fri) 02:45
この本は私が法学部へ入学する前の自分に課した必読図書である。小室直樹氏の著作は、社会人になりたての頃、図書館で借りて読んで痛快だったので、その名前はよく覚えている。この痛快!シリーズは、坂村健のコンピュータ学が非常におもしろくて、両親にもすすめたくらいだ。絵や写真がドでかくて、体裁もユニークで、おもしろいシリーズである。そして憲法、小室直樹ときた。ぱらぱらめくると日本国憲法はすでに死んでいる、とケンシロウに言わせている。これはおもしろそうだな、と買ったのは確か失業手当を貰っていた頃だからもう半年くらいたつか・・・読まずに置いてあった。
2: 2003/12/19(Fri) 02:49
法学部に行こうかな・・・と思い始めたとき、そういえばあの本読まなきゃ、と思ったのだが・・・。さて、なんで法学部へ行こうと思ったのだろう。べつに有名な学者の本を読んだわけでもない。ただ、間違いないのは今やっているアルバイトが影響していることだ。それは喋る仕事である。わたしがもっとも苦手だと思い込んでいた、電話で人と喋る仕事だ。しかしこれが、ひょっとしたら天職ではないかというくらい、おもしろく、なかなかうまくやれているのだ。最初はたしかに緊張したししどろもどろになって、絶対できない、今すぐに辞めて帰ろうかとさえ思った。しかしすぐになれ、システム開発などの時には得られなかったやりがい、感動といってもよいものを得られるのだ。
3: 2003/12/19(Fri) 02:51
私の学歴は屈折している。高校で理系コースを選択しながら文系に転向して、浪人して大学へ入ったが、理系への未練と大学で学ぶことの意義の無さなどからほとんど通わず中退して就職する。以後、学歴コンプレックス、理系コンプレックスがなくなることはなく、ついに35歳にして大学入学を決意することになった。
4: 2003/12/19(Fri) 02:57
情報通信関連の仕事をずっとしていたので、大学にいくならその関連、情報科学とか数学とかしかない、経済学部など行ってもしょうがない、医学部を本気で考えたこともあったが、法学部など候補にもあがっていなかった。
結局今は、理系コンプレックスが消えた。それどころか、私は最初から人文系の学問を学ぶべきだったのだと後悔しているくらいである。現在日本での文系の肩身はせまい。文系はラクで、アタマを使わない学問だと思われている。実際今はそうなってしまっているかもしれないが、もちろんそんなことはない。
私は理系離れを憂うよりも、歴史や文学が「科学的」になってしまうことの方を憂えている。

5: 2003/12/19(Fri) 03:01
理系コンプレックスの消失は、自分がシステム開発の仕事から離れるにしたがって進んできた。システム開発者つまりプログラマこそ、もっともカッコイイ、創造的でもあり頭もつかうしさらに不毛な事務作業を機械にやらせる社会への貢献度も高い仕事であるという考えがあった。
実際そうなのかもしれないが、少なくとも自分がしてきた仕事はそれとは程遠く、コンピュータやそのソフトウェアはさらなる不毛な仕事を生むカネ食い虫でしかなかった。そしてわたしは、開発者の仕事から次第にそれが生み出したあらたな不毛な仕事を担当するようになった。この業界の中心からどんどん外側へ押し出されていき、たどりついたところはエンドユーザのサポート窓口という、門番のような、最果ての地であった。
6: 2003/12/19(Fri) 03:04
ここへ来たらもうそう考えざるを得なくなった、というのが本当のところかもしれないが、とにかく、私は自分がもうエンジニアではなくなったこと、エンジニアになど戻れないし、戻るつもりもないことを自覚した。あの高校生のときに「文転」した時のような気持ちだ。
7: 2003/12/19(Fri) 03:07
高校生の時は、哲学しかなかった。文学=小説であって、それを本気で学ぼうとは思えなかった。経済・法については、歴史にまったくといっていいほど興味がなかったせいもあって、始めから眼中になかった。それが今は法学部でほぼ固まっている。一体何があったのだろう?最近TVで法律相談番組がたくさんある。また、テレビドラマなどの影響で、行政書士や弁護士を志望する人が増えているらしい。来年度からは法科大学院というものも始まり、今まで司法試験しかなかった弁護士への道に新しい選択肢が増えた。
8: 2003/12/19(Fri) 03:17
本題に入ろう。
小室氏はもともと科学者である。そのため切り口が斬新で論理的なので、おもしろい。ほとんど全面的に受け入れてしまいたくなる。しかしやはり、これは科学者の考えである。彼はキリスト教が民主主義と資本主義を生んだと言っていて、安易に宗教を批判しないところは殊勝なのだが、どうしても神観から歴史観から、客観的すぎる。パウロが12弟子の一人だとか、創世記は退屈だとかいうのは、私でも気づく穴である。彼と私などは比すべくもないが、私は学者になる気は毛頭ない。ガッコの先生ならなりたいとも思うが。
なんにしてもおもしろい本であった。大変に啓蒙してもらったことだけは間違いない。
ヒトラーの独裁を生んだのは平和主義である、なんていうところは特に。
今では、只今では、日本国憲法と自衛隊が矛盾しているとは全く考えなくなった。三島由紀夫はその辺は見誤っていたとわかった。彼は根っからの芸術家だったのになまじ法学部を出てしまったばかりに政治の世界に邪魔されてしまった。
日本国憲法は表面上は戦争放棄しているが、この戦争というのは侵略戦争のことだ。自衛が許されると言う時点で、それは軍隊を捨てることは意味しない。自衛のための先制攻撃だってありうる。ミサイルが被弾するまで攻撃しないことが自衛だというやつは、子供の頃にケンカしたときのことを思い出せ。
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