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小股の切れ上がった

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1: 2007/09/12(Wed) 19:42
「女が初めて芸者に出るとするな。せいぜい芸者らしく歩こうとして、歩くときには内輪に足を踏み出し、大股にならぬように歩く。そういうときには、やはり、わざとらしさがつき纏う。芸者としての修行が積んでくると、歩き方を意識しないでも、自然に足がうまい具合に出て、女らしくそのくせ垢抜けしたきりりとした感じに歩けるようになる。それを、小股が切れ上がる、と言うわけだ。つまり、切れ上がるとは、卒業するというような意味だな」 (吉行淳之介「技巧的生活」)

コマタについてある人と話をしたことがある。その人は足が長いという意味だと言っていたのだが、私は高岡説を紹介してそうではないんだと説明した。高岡英夫はジンブレイドのことだと言っていた。上記の引用はあるサイトの孫引きであるが、これを引用した人は吉行説を否定している。「卒業するなら、きりあがるというべきでは」というのである。そして結局はっきりと結論を出さないまま終わっている。

私は吉行説を読んで腑に落ちて、さすが、とつぶやいたくらいに納得している。こまたが切れ上がるとは、特定の部位の状況を言っているのではなく、足さばきの事を言っているのである。その点は吉行と高岡は一致している。ジンブレイドとは身体意識であって体の部位や機関の名前ではないからである。

「コマタとはどこか」と考えている時点ではずしているわけである。「胸を貸す」とか、「手が早い」とか「足しげく通う」とか「クビを長くして待つ」とかいう類の言い回しである。「小腹がすいた」「小首をかしげる」と同様である。

私が朝仕事に行く時に、後姿が非常に美しい人がいる。しかし、いったいどうしてそんなに美しいのかがわからない。単に背が高いとかスタイルがいいとかいうのではない。むしろ小柄で貧弱といっていいくらいの体型だ。しかし私はこの人の後姿が見たいがために毎朝乗る電車の時間と乗車位置を変えたくらいである。一歩間違うとストーカーになってしまう。
2: 2007/11/01(Thu) 01:32
彼女のことを、コマキちゃんと呼ぶことにした。小股が切れ上がっているからだ。昨日、初めて帰りにコマキちゃんを見た。一緒に人がいたので後をつけることはできなかったが。コマキちゃんも誰かと一緒に歩いていた。でもコマキちゃんは女の友達がいないようだ。一人か、男と歩いている。しかし男とは距離を置いて歩いている。誰とでも彼氏のように歩く誰かさんとは大違いだ。
3: 2007/12/01(Sat) 19:06
いつもの電車でコマキちゃんに会えなくなった。一本前の電車に乗ったらいた。でもその電車に変えたら本当に怪しまれそうだからあきらめた。
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