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修羅場

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1: 08/03/31(Mon) 00:33
もうすぐ40歳。ぼんやりのんびり生きてきた人生だったが、そんな私にも何度か修羅場はあった。
2: 08/03/31(Mon) 00:37
一番の修羅場は、ある夜に泥酔状態で若いチンピラにからまれたときであろう。いきつけの店を出た帰りだったのだが、私はその店をでてからそのチンピラ達にからまれるまでの記憶がなく、からまれてようやく我に返ったのである。彼らは通りかかった私に何見てんだ云々とケチをつけてきたのだが私は無視して通りすぎた。しかし何もしていないのに数人で文句を言ってきたのが不快だったので振り返るとまだなにやら言っている。わたしはちょっとムカついたので、彼らに向かって、シェーのポーズをした。
3: 08/03/31(Mon) 00:38
すると意外なことに彼らが走って追いかけてきたのだ。私は当時、ランニングを始めていて、1ヶ月くらい後にレースを控えていたのだが、膝を痛めて走れなくなっていた。しかし腹筋や腕立てなどはしていて、多分当時の年齢としてはまあまあの体力であったと思う。それも私を強気にさせてやつらを挑発した理由であろう。
4: 08/03/31(Mon) 00:44
気がついたら私は人気のない通りで追いつかれ、数人に襲われた。といっても、足を蹴られたくらいであるが。ケンカなんか小学生のときにじゃれあうくらいしかしたことのない私は完全にパニックになった。上着がはぎとられ、一人に袖口をつかまれて対峙した。やせてはいたが精悍で、運動神経のよさそうな奴だった。私も奴の袖口をつかんでいた。そして奴は私にカネを要求した。袖口をつかんだのでトレーナーがのびてしまったというのである。私は私は何もしていないのにそちらが一方的に文句を言ってきたじゃないかなどといっていると、もう一人がやってきた。こんな奴もういいよなどと言っている。
しばらくして私は警察署にいた。事の顛末を話すと、よっぱらいのケンカとして片づけられた。
5: 08/03/31(Mon) 00:50
会社を休んだある日、新宿にいた。歩いていると、ポン引きが寄ってきた。その日はなぜか特にしつこくて、きていたジャンパーの袖をつかんで引っ張りながら、ソープランド、ソープランドと連呼していた。実は私はそのときソープランドへ向かっていた。しかしいきつけの店があり、ポン引きなどは絶対相手にしてはいけないことはわかっていたので、腕をぐるんとまわして振り払った。するとそのポン引きの一人が逆上して、イテーなこの野郎といいながら、私の腹と背中を、フックでドンドン、と連打した。しかしこのときも私は毎日腹筋背筋して鍛えていたときだったので、それほどダメージはなかった。やっぱりそういう時は強がってしまうのだろう。私を殴ったポン引きは色白だが筋肉質で強そうで、まともにやったら絶対勝てないだろうと思った。彼は鼻を膨らまして私に迫ってきた。私はまさか殴られるとは思わなかったので少しびっくりして、小走りに逃げた。彼はやる気満々である。なんせポン引きだから後ろに何がいるかわからない。私は屈辱を感じながらも小走りに逃げた。
6: 08/03/31(Mon) 00:56
私は腹の虫がおさまらなくて、戻って仕返しして野郎かと思った。しかし私はその手の経験がない。スポーツはそこそこやっていたが、戦うということに関してはてんでダメだ。とりあえず、当時よくやっていたゲームセンターにあるパンチ力測定器で、自分の力を試して、その値によってどうするか決めようと思った。

・・・しばらくして私はソープランドにいた。そして、私のであった売春婦の中でも3本の指にはいるすばらしい女に出会った。

翌日、私は一番派手なネクタイをして、アタマもおもいきりジェルで逆立てて出勤した。
同期の女の子にんかいつもと違いますねと言われ、先輩には夜のバイトでも始めたのかと言われた。
7: 08/03/31(Mon) 19:31
なんかかっこ悪いやつばっかりだからひとつカッコいいのを書くか。私は高校時代ラグビー部だった。近くのK高校という強豪校があって、そこには1年生から高校日本代表に選ばれたK君という選手がいた。彼は私と同じ学年で、さらにそのK高校には私の中学校のときの同級生がいた。そのK校と練習試合をすることになった。私はまだ2年生で、主力は3年生だったのだが、私のポジションの先輩が怪我をしたため、私がその試合にでることになった。選手層が薄くて、1学年に15人やっとの部であったのだ。相手チームにはジャパンがいる。190センチで100kgくらいの体の癖に、足も早い。私の同級生だったA君も2年だがレギュラーであった。試合が始まってわたしは無我夢中で走り回った。とにかく走って前にでて、ひたすらタックルをした。

ペナルティをとられた。すると相手チームはジャパンのK君にボールを持たせて突っ込ませてきた。190センチ100kgの巨体が走ってくる。ひるむ先輩達。私は無我夢中で彼にむかっていき、タックルした。コンクリートの壁にぶつかったような衝撃で私はふっとばされ、数秒、気を失った。その後は朦朧として走り回り、その後も何度かあったペナルティで同じように彼が来て、同じように吹っ飛ばされた。試合が終わって顧問の先生や同級生たちにほめられたのだが、わたしは疲労と恐怖とぶつかった衝撃でぼーっとしていた。顧問の先生もそれに気づいたようで、次の試合からは下げてくれた。その日家に帰ってから猛烈に頭が痛くなって、とりあえず寝た。泣きながら。
8: 08/03/31(Mon) 23:05
ってこれもカッコわりいや
9: 08/04/17(Thu) 22:56
東京のある街に一人暮らしをしていたとき。その日は実家に帰って食事をしてアパートに帰ってくる時だった。私は駅の切符販売機に並びながら、目的地までいくらかかるかを上のほうにある地図で確認していた。するとそこへ、2,3人の若者が大きな声でしゃべりながらやってきて、私の前に割り込んだ。明らかに酒を飲んでいる。私の前に割り込んだ男は背が高くて体格のいい、若者であった。わたしはあまりに露骨に割り込まれたので、「並んでんだろ」と文句を言った。その男はほろ酔いでご機嫌だったので、ふざけた口調で「ごめんね」などといいながら私の後ろに並んだ。しばらく待っていると、後ろのほうでその2、3人がふざけあっていて、そのガタイのいい男が「並んでんだろ」と明らかに私がさっき言った言葉を茶化して使い、連れがそれを笑った。私は振り向いて男をにらんだ。男は少し怒って、私の襟首をつかんで「なんだコノヤロウ」だかなんだか忘れたがそのようなことをいって私を威嚇した。「俺なんか間違ったこと言ったか?なんだよこの手はよ?」連れになだめられたこともあり、彼は「わかったわかった」などといって薄ら笑いを浮かべた。怒りに震えながら切符を買おうとすると、そこには私と彼らしかいなかった。私が先に切符を買って電車に乗ると、しばらくしてさっきの男がやってきて「あーこわかった!」と私を嘲笑するような調子で大声を出していた。私は別にケンカを売ったわけでも嫌がらせをしたわけでもない。社会常識のない若者に、一言言っただけである。一切手もだしていない。襟首をつかんで私を茶化したり嘲笑したりするようなマネをした奴の負けである。
10: 08/04/17(Thu) 23:03
これもその街での話である。土曜日か日曜日の朝、近所をランニングしてヘトヘトになってアパートの近くを歩いていた。ヘトヘトではあったが、ランニングをしたので気分は爽快で、酒を飲んだり風俗にいったりしたときのヘトヘト感とは違って後ろめたさはない。と、ある家の前を通りかかったら、犬が猛烈に吠えた。私はびっくりしてすこし飛び上がる程であったが、心地よい疲労が私の自制心を弱めて自尊心を強めたのか、私はその犬に向かってケリをくれる動作をした。もちろん、本当に蹴っ飛ばしたりはしない。蹴るマネをしただけである。その家の近くに踏切があり、わたしは犬を蹴るマネをした後、踏み切りの遮断機があがるのを待っていた。カンカンカンカンと警報機が鳴っているなかで、人の声が聞こえる。どうやら踏み切りの反対側で待っているおばさんがひとりでブツブツなにか言っているようだ。サングラスをしている、怪しいババァである。
11: 08/04/17(Thu) 23:10
なんだこいつ気持ちわりぃななどと思っていると遮断機があがった。そのババァはまだブツブツ何か言っている。しかもなんだか私に向かって何か言っているようだ。すれ違いざまに聞こえたのが「何で蹴るんだよ」という言葉であった。明らかに私を見ている。そしてさっきほえた犬の家に向かっていく。その犬の飼い主だったのだ。私は「蹴ってねえよ!」とそのババァに言った。「蹴ったよ!」とババァが言い返した。わたしは逆上して、「XXXXXX!!この糞ババァ!!!」と大声で怒鳴った。XXXXXは何といったのか覚えていないが、最後に「クソババァ」と言ったのは間違いない。週末の朝、静かな下町に「クソババァ」という怒声が響き渡った。私はアパートのドアの鍵を開けながら、われながらちょっと荒んでるな、と反省はしなかったが危機を感じた。
12: 08/04/18(Fri) 20:42
これもそのアパートにて。ある日帰ってきて、ドアの右上済みに、「日経」とボールペンで書かれているのを見つけた。すぐに、先日日経をとっているからといって断った、読売の新聞勧誘員が書いたのだとわかった。読売の勧誘員は何人か来ていて、ガラの悪さとしつこさに腹がたっていたのだが、ドアにラクガキまでしやがって今度来たら承知しねえぞと思っていた。そしてまた読売の勧誘員が来た。毎回毎回違う男である。そのときもガラの悪い卑屈な笑顔の男であった。承知しねえぞと思ってはいたがラクガキした本人でもないからクレームを言うこともできず、ただ無愛想に露骨にイヤな顔をして「いらないいらない」とかなんとかいいつつ冷たくドアを閉めると、そとでその勧誘員が吠え出した。「なんやその態度はこちとら家族のために働いとんのじゃなめんなコラ」などと。私はドアを開けて「うるせえなお前の家族の事なんか知らねえよ、だいたいお前らしつこいんだよ、こないだ来たヤツなんかここに日経って書いてくしよふざけんなよ」とバンとドアを叩いた。ラクガキのことについてはヤツも返す言葉はなかったようだが、二言三言何か言って、ヤツは帰った。特にケンカにもならず何事もなかったが、何を言い合ったかは覚えていない。
13: 08/04/18(Fri) 20:43
そんな荒んだ生活を送っていたそのアパートに、ある日警察が来た。二人連れの私服の男であったがするどい眼光とえらそうな態度からすぐに警察だとわかった。数年前に近所であった未解決の殺人事件についての捜査だということだった。いつここに越してきたのか、以前はどこに住んでいたのか、職業は、などを尋ねられた。私は全く身に覚えがないからおびえたり怖がったりすることもなかったが、なぜ私のところへ来たのかがちょっと気になった。単にしらみつぶしに尋ねて回っていたのだとは思うが、どうも質問の仕方や内容がまるで容疑者の一人に対してするようだったからだ。一人が質問をし、もう一人はその内容を手帳にメモしていたが、何点か質問をしたあと、そのメモ係と質問係が顔を見合わせ、メモ係が手帳に横線を引いて消してもいいか、というようなジェスチャーをした。質問者は無反応だった。俺が無関係だということがわかったのかと安心する一方、やっぱりその手帳に容疑者候補としてリストされていたのかという疑問も持った。確かによく大声を出したり夜中に外出したり帰ってきたりしていたから、近所の住民に怪しい男がいると言われても仕方がなかったかもしれない。

その時はそのメモ係のジェスチャーを軽率な行為であると思った。質問した当人が見ている前でそんな事をするのは失礼だし捜査上も好ましくないのではないかと思った。ただ、考えすぎかもしれないが、今にして思うと、あのジェスチャーをしたときの私の反応を見ようとしたのかななどと考える。そこで明らかに安心したような素振りをすれば怪しいとか。

でもやっぱりただ軽率だっただけだろうな。俺はその尋問の後、今頃こんなことやってるようじゃ犯人なんか絶対捕まらないな、と思った。案の定、もう事件から10年以上たっているが未解決のままである。
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