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特殊学級

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1: 08/05/13(Tue) 02:40
私が通っていた小学校に、「特殊学級」という教室があった。ひとつは「木村学級」、もうひとつあったが名前は忘れた。その「学級」には10人くらいの生徒がいて、学年もさまざまである。4年生のとき私は1組で、教室は木村学級の隣であった。
2: 08/05/13(Tue) 02:43
要するに、障害のある生徒たちのクラスである。障害といっても目が見えないとか歩けないとかいう障害ではない。「普通学級」の生徒は彼らを笑ったり怖がったりして、いじめこそしなかったが敬遠していた。しかし、わたしはなぜか彼らに親近感を抱いていた。
3: 08/05/13(Tue) 02:47
彼らは、私は彼らに大して悪意がないからあえて言ってしまうが、「モンスター」である。あきらかに普通ではない。しかし、彼らには計算がなく、党派心もないし、陰湿ないじめもない。テレビなどで流行しているくだらないことも言わない。わたしはそういうぶっきらぼうな、超然としたかれらに爽快感さえ抱いていた。そして、自分も彼らのようなモンスター的なものを感じていた。私こそ「特殊学級」に入るべきだなどと思っていた。
4: 08/05/13(Tue) 02:55
中でもよく覚えているのは、J君とH君である。J君は私と同い年、H君は少し下だったと思う。J君は一見普通の子供だが、ほとんど言葉がしゃべれない。自分の名前がいえるかどうかというくらいで、アーウー程度しかしゃべれない。H君は、なんという病気かしらないが、たまにいる、その病気特有の特徴のある顔をしている。小柄で、やはり言葉はほとんどしゃべれないが活発でしっかりしている。J君はなんだか気が弱そうなのだが、無表情なので暗いとか悲しそうという感じではない。
5: 08/05/13(Tue) 03:01
ある昼休み、校庭にある砂場でそのJ君とH君がケンカをしていた。二人ともウーアーとしか言わず、無表情なのでケンカをしていても動物がじゃれあっている風にしか見えず、周りの子供たちもケンカだケンカだと笑ってみていた。そのうちJ君が倒れたか倒されたで砂場にうつぶせになると、H君はその倒れたJ君の頭を足で踏みつけていた。やはり無表情で。ウーアーといいながら。さすがに私も少し怖くなった。ただH君もそんなにしつこく踏みつけたわけではなく、やがてJ君は立ち上がった。しかし彼は顔や体中についた砂をろくに払うこともせずに、無表情なままで、H君に立ち向かうこともせずにふらふらと歩いていった。わたしはなんだか見ていて気持ちがよかったくらいだった。
6: 08/05/13(Tue) 03:11
なんでこんなことを思い出したかというと最近いわゆるアウトローのブログを読んでいて、そこに障害を持つ子がいるという話が出てきたからだ。

小学校はマンモス校で、全校生徒が2000人以上いて、ほんとうにいろんな個性的な子供がいた。ガラの悪いのも多かった。その後、生徒数が増えたため学校がわかれたのだが、わかれた学校は新興住宅地の、いわゆる普通のサラリーマンの子供の坊ちゃん嬢ちゃんが多かった。ガラの悪いコは少なかったが、陰湿なイジメもあったし、マンガやテレビに影響されたくだらない事をいうコが多かった。

特殊学級もなかった。
でも、なんともいえない気持ち悪さというかぬるさというのか、緊張感のなさというのか、「寒い」感じがあった。

小学校を卒業して中学生になると、別れたマンモス校の生徒たちと再会することになる。私は相当緊張した。今思うと自分でも不思議なくらい、ビビっていた。しかし、すぐに中学生活にもなれて、わたしの人生の中でもめずらしく充実して緊張感もあった生活を送れた3年間になった。
7: 08/05/13(Tue) 03:14
最近増えている、イジメだの各種ハラスメント、偽装、差別、猟奇的で無差別で無目的な殺人、そういうものは、ストレスから来るのではない。

温室のような、世の中の汚いもの、理不尽なこと、有無を言わさぬ理屈をこえた力などを隠したぬるい世界にいると、人は狂ってくる。
8: 08/05/13(Tue) 04:38
私は中学を卒業して、地元では有名な進学校へ入った。中学生の頃は気持ち悪いくらいに勉強していた。といっても、塾にも行かないし、シンケンゼミだのなんだのも一切やっていず、教科書と学校指定の教材以外にはほとんど教材も使わなかった。それは当時としても異常なことである。私は塾もそろばんも習字も少年野球も何も、一切習い事というものをしなかった。だから、自力でやってきたという自尊心が強すぎて、その後苦労することになる。
9: 08/05/13(Tue) 04:41
その高校は、進学校というくらいだから、ぼっちゃんじょうちゃんを通り越した不気味な人種が多かった。もう、「老い」すら感じさせる少年少女がちらほら見られた。私は自分はそうなりたくないと思って、今までは微笑んで見守っていた無邪気な生徒の役を引き受けることにした。
10: 08/05/13(Tue) 05:29
最近はマンガもお笑いも、アニメも、「文化」として認められるようになった。ゲームでさえ。いまどき、テレビを見ると目が悪くなるとかバカになるとか言ったら笑われるだろう。私もそういうものにどっぷり浸かっている。

しかし、最近になってやっぱり、そういうサブカルチャーというのか、エンターテイメントというのか、芸術ではなくて金儲けやセンセーションのための文化というのは、やっぱりよくなくて、人を堕落させて、主催者の金儲けにはなっても、そのサービスを享受する人は確実に何かを失っていると思えてならない。

売春や薬物の提供とそれにおぼれる人の構図と、変わらないのではないかと、思えてならない。
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